2050年の成田

空港圏未来予想図by佐藤ひとし

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第4滑走路はどこに?

いくら30年後の話とはいえ、少し書くのをためらいました。いろいろお意見や反発があるかもしれません。しかし机上の論理でいえば、選択肢はふたつしかありません。書いたうえで、読者の判断を待ちます。参考に現在の拡張計画の地図を空港会社の資料から流用…

閑話休題2 すべての道はローマに通ず

ローマ街道の凄み 交通インフラの重要性を最初に気づいたのは古代ローマ人だそうです。愛読書「ローマ人の物語」(塩野七生著、新潮社)によれば、敷石などで舗装されたローマ街道は、主要都市を結ぶ当時の高速道路です。道幅4メートル。両脇に幅3メートルの…

「協働」という考え方

行政・住民・企業の連携 行政サービスの維持が難しくなっている自治体では、「協働」という言葉がよく使われます。予算・人手不足で現行レベルの行政サービスができなくなる分、住民に参加・協力してもらえる枠組みを作ろうという発想です。道路インフラの維…

行政サービスは維持できるか?

広域連携・圏域・成田空港市 急激な少子高齢化で、自治体の9割は人口減少にさらされています。お金と人手が少なくなる自治体は、行政サービスを維持できません。そこで総務省は「圏域行政」という考えを打ち出してきました。自治体単独、もしくは現在進めら…

成田空港市 空港と地域はひとつ

ちょいと予定より話を先に進めて「成田空港市」について書きます。ことは政治的な問題なので、30年後に本当に実現しているのか、ちょっと自信はないのです。でも、いくつかの「現在の困難」を乗り越えるには、考えたほうが良い、いえ、考えなければならない…

閑話休題(それはさておき) 秋葉哲さんのこと

20数年前、夏休みの暑い日でした。芝山町岩山の秋葉哲さん(故人)のお宅に、小学生の息子・娘人と遊びに行きました。 「お父さんはどんなお仕事をしているの?」 そんな疑問に応えようと、空港と周辺地域を案内したのです。いろいろ見たあと、思いついてア…

世界と日本の「いま」からみた必然(2)

24時間空港 航空機の低騒音化と空港圏 内陸空港である成田にとって、航空機騒音は最大の課題です。成田空港は今冬からカーヒュー(運用制限)を1時間延長することになりましたが、「安眠できない」という方々は、まだ納得していないかもしれません。 でも、…

■2050年 空港圏の未来のすがた

世界や日本の「いま」から導かれる必然 ぼくが成田にきたのは平成元年ですから、ちょうど30年、一世代分の時が流れました。新勝寺表参道の人波は激変しました。外国人といえば航空機のクルーぐらいだったのが、中国や東南アジア、中近東からの旅行者が大勢歩…

成田のミライ 佐藤仁志からのメッセージ

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このブログは、成田のミライを担う方々へのぼくからのメッセージです。 毎日新聞の記者として成田支局に赴任したのは1989年4月、平成元年でした。30年前です。成田支局長を2年務めたあと、50歳で早期定年退職し、成田に住み着きました。現在は「成田空港と…